トムソン(ビク)打ち抜き加工とは

トムソン(ビク)加工・トムソン(ビク)抜き加工ってどんな加工?

塩ビのシートを男性オペレーターがトムソン加工をしている。

どんな加工方法?

トムソン(ビク)加工・トムソン(ビク)打ち抜き加工とは、一言で言うと「クッキーの型抜き」の様な加工方法です。「型抜き」と言うと多くの人が一度はクッキー作りや粘土遊びで経験した事があるんじゃないでしょうか。具体的にはトムソン型(ビク型、木型)と呼ばれる抜型をプレス機で圧力をかけてプラスチック・紙などのシート状の材料を打ち抜いて切る(型抜きする)加工で、一般的に「トムソン(ビク)加工」「抜き加工」「トムソン断裁加工」と呼ばれています。

ちょっと待ってよ!さっきから「トムソン加工」「ビク加工」って2つ呼び方があるけど、何が違うの?って思った方もいるんじゃないでしょうか。これ実は呼び方が違うだけで同じ加工方法なんです。西日本では「トムソン加工」東日本では「ビク加工」と呼ばれる事が多く、何故このような呼び方になったかと言うと、西日本では「トムソン型加工機」が普及し、東日本では「ビクトリア打ち抜き機」が普及したからと言われております。先程も言いましたが呼び方が違うだけで同じ加工方法になります。(笑)

どんな特徴?

トムソン(ビク)加工はどんな特徴があるのでしょうか?①「大概の材料は切れる」②「形状の自由度が高い」③「刃の種類が豊富」④「実は立体形状も加工出来る」の4点です。

①「大概の材料は切れる」

一般的にトムソン(ビク)加工はハサミで切れるものは切れるとか、厚みが1㎜以下の材料は切れると言われてますが、ハサミで切れなくても、厚みが1㎜以上でも切れます!

②「形状の自由度が高い」

トムソン(ビク)加工に使用されているトムソン刃を曲げる事で様々な形状にする事が出来ます。

③「刃の種類が豊富」

トムソン加工に使用されているトムソン刃は種類が豊富で、加工する材料に最適な刃を選ぶことが出来ます。

④「実は立体形状も加工出来る」

当社の設備では立体形状も加工出来ます。

⑤「試作や小ロット生産に向いている」

トムソン型は金型と比較すると、低コストで作製日数も少ない為、試作や小ロット生産に向いています。

 

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日榮新化㈱製黒コートをトムソン型で打ち抜き加工

トムソン型(ビク型、木型)とは?

トムソン抜型の写真
トムソン型(ビク型、木型)とは、ベース(土台)と呼ばれるベニヤ板や樹脂板にレーザー加工で溝をつくり、その溝にトムソン刃を入れた抜型の事です。トムソン型の名前の由来は、1900年代にアメリカのジョン・S・トムソン氏が創業したトムソン・マシン社が開発発売したトムソン型打ち抜き機で使用されていた抜き型であることから、トムソン型と呼ばれるようになりました。トムソン刃には様々な種類が存在し、加工材に合わせて選択できるのも特徴の一つです。

エンボス加工(プレス加工)とは?

ポリカーボネートをプレス機でエンボス加工

​材料に凹凸のある型を使用してプレス機で圧力をかける事によって立体的は模様、ロゴ、マーク等をつける事が出来る加工です。

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